まいどおおきに博2011

先週の9日、10日の二日間、本町のマイドーム大阪で開かれた「まいどおおきに博2011」に行って来ました。大都会での展示会ですからさぞたくさんの人出と期待していたのですが、平日でもありましたので、養父市産業フェアよりも少ないような気がしました。 二…

養父市産業フェア後記

関係者のみなさま、お疲れ様でした。あいにくの空模様でしたが、たくさんの方がブースに来てくださいました。ちょっと残念だったのは、弊社のプレゼンで用意していた動画が動かなかったこと、来年は自前のPCを持っていくことにします。明後日は大阪の「まい…

養父市産業フェア

今年もブースを構え、明日、明後日と企業紹介をさせてもらいます。景気づけに毎年おなじみのプレゼンを5日の10:55から行いますのでお近くに居られましたら、覗いてみてください。油の話は一切なしです(~O^)

油断大敵を考える

油断大敵とは「気を緩めると大きな災いが降りかかる」という意味ですよね。油断の語源は諸説あるようですが、繊維用の油屋としては、「油をケチって着物を作ると、結局安物しかできず、損をする」読みたいですね。他の分野でも油は重要、エンジンオイルを「…

マツタケの香りも油です

ご無沙汰をしておりました。先週の土曜日にマツタケを頂戴しそこねた挙句、M社長のブログに写真が掲載され、立ち直るのに1週間かかりました(>_マツタケに代表される様々な香りは揮発性の高い精油と呼ばれる油です。韓国産や中国産のマツタケが国産に比較して…

油を水に溶かす

石油系の各種オイルも動植物油も水には溶けません。昔から、仲の悪いことを「水と油の関係」と言いますよね。ただし、人間関係では仲立ちする人が入ったら、誤解が解けて親しいお付き合いが始まることもあります。水と油に関しては「界面活性剤」がその役目…

植物油争奪戦

今日はちょいと地球環境問題で考えさせられることをお話します。この頃の家庭用石鹸や洗濯洗剤に「純植物性」ということをコマーシャルや、現物を購入されたりして目にされていると思います。石油系の原材料から造る界面活性剤に比較して、環境に優しいとい…

植物油と動物油

食卓でもおなじみの食用油の話をしましょう。まず植物油から始めましょう。シード(SEED)オイル、種子油のことですね。種から絞った油です。よくご存知の、菜種、ゴマ、コーン、オリーブ、ひまわりなどは揚げ油として使用されます。他にもヒマ、亜麻な…

アブラ語るわ

油屋さんらしく今日からオイルのことを取り上げましょう。油と言って最初に思いつくものが、ガソリンとてんぷら油ではないでしょうか?しかし、ご承知のようにまったく原料が異なっています。まず、石油系の話から始めますね。世界の化学工業を支えている原…

アミノ酸系シャンプー・洗浄剤

人間を構成しているタンパク質、肌も髪の毛もタンパク質ですよね。このタンパク質の構成単位はアミノ酸になります。20種類ほどのアミノ酸がDNA遺伝子情報(設計図)に従って、合成され身体の組織になります。アミノ酸を簡単に説明すると、分子の中に(+)と…

水に溶けると言ってもいろいろ

ちょっとご無沙汰をしてしまいました。すいません。今日は切り口を変えて、水に溶けるという現象を確認してみましょう。また食塩から始めますね。食塩(塩化ナトリウム)NaClは水中では電離してNa+とCL-のイオンになって溶けるんでしたね。陰イオン界面活性…

陽イオン(カチオン)界面活性剤

陽イオン界面活性剤の得意分野は柔軟剤です。洗濯後に使用する柔軟仕上げ剤のほとんどがこれに属します。水に溶けた時、母体がプラスに帯電するので、繊維側にマイナスがあると電気的に引きつけあって強く結合します。ウール、綿、シルク、アクリル、ナイロ…

陰イオン(アニオン)界面活性剤

では今日は陰イオン界面活性剤についてお話します。「陰」とありますので陰気な感じがするかもしれませんが、化学物質に陰気も陽気もありません。乾電池を思い出してください。マイナス極(−)を陰極、プラス極(+)を陽極といいますよね。日本語ではマイナ…

硬水と軟水

各種界面活性剤の具体的な話をする前に、少し水の話をさせてください。今では、いろいろな種類の天然水がスーパーで販売されていますので、多くの方がご承知と思いますが、水には硬水と軟水があります。もちろん、ゲンコツで叩いても硬さに違いがあるわけで…

界面活性剤の種類

お盆休みをいただいていました。また再開しますね。今日は界面活性剤と言ってもいろいろな種類があるの巻です。大分類で4種です。分け方ですが、その活性剤が水に溶けた型で分類します。食塩を思い出してください。化学式を憶えておられますか?そうです。N…

手作り石鹸にはご用心を・・・

石鹸の成分の説明をしましたので、お役立ち情報としてお話させていただきます。前回、古くなった揚げ油から石鹸を作るサークルがあると話ましたね。揚げ油は菜種、大豆、ひまわり、紅花、ゴマなどの単品又はブレンド品でたくさんの脂肪酸が含まれています。…

人類初の合成界面活性剤・誕生物語2

では何ができたのか説明しますね。実は石鹸ができていたのです。まず、石鹸とはなんぞや?から始めますね。最近ではてんぷら油の廃油から石けんを作るサークルがありますので、ご存知の方も多いとおもいますが、動植物油にアルカリを反応させたら石鹸ができ…

人類初の合成界面活性剤・誕生物語1

今日は眉唾な話を一席。ご承知のように、太古の人類は狩猟によって生きてきました。ここからは私の作り話が混ざっていますので、ご容赦ください。ある日、お父さんが久しぶりにイノシシをしとめて帰ってきました。早速、皮をはぎ、肉は丸焼きにして、一族郎…

表面張力と界面活性剤

界面活性剤を身近に感じていただくために、食品から話をさせていただきました。今日は表面張力と界面界面活性剤です。有名な実験ですからご存知の方も多いと思いますが、子どもさんの夏休みの理科実験の1つにお父さんお母さん、やって見てください。綺麗なガ…

マヨネーズの成分は?

前回、油にも水にもなじみ易い物質「界面活性剤」の話をしました。牛乳タンパクの「カゼイン」でしたね。もうひとつ毎日と言っていいほど食べている調味料にも、この界面活性剤の効果で作られているものがあります。マヨネーズです。マヨネーズの基本成分は…

牛乳はなぜ白い?

突然ですが、牛乳がなぜ白いのか、考えたことありますか?ご承知のとおり、牛乳はたんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンを含んだ栄養価の高い飲み物ですよね。でもなぜ白いのでしょう。脂質とはよく耳にする乳脂肪です。脂肪ですから水には溶けま…

天蚕糸、1kgなんと50万円也

世界で最も高い糸と言っても過言ではない絹糸があります。長野県の穂高地方で育てられている「天蚕糸」です。家で飼う家蚕と違い、野蚕糸の部類に入ります。色は幼虫も繭も緑で、とても強い糸で、おばあちゃん、お母さん、子どもと三代に渡って着れるので、…

天然繊維もポリバケツと同じ

前回、ポリバケツの話で「エチレン」や「塩化ビニル」という分子がたくさん並んだ「ポリマー」だと説明しました。実は全ての繊維はこのポリマーなのです。天然繊維の絹も羊毛も綿も合成繊維のポリエステルもナイロンもアクリルも、構成物質が異なりますが、…

ポリバケツのポリ

梅雨が明けたようですね。節電のためノーエアコンで頑張っています。 今日は暑いので、簡単なお話をしましょう。みなさん、ポリバケツの「ポリ」の意味をご存知でしょうか?これは科学用語で「たくさんの」という意味です。でも1個でもポリバケツですから変…

世界の工場・中国の繊維産業

先日の中国出張でのこと。ある企業の総経理が「中国の繊維産業の際競争力は無くなりつつあります」と切り出しました。何故か?答えは簡単、人件費の高騰です。 繊維産業、特に絹製糸業はとても人手がいる産業で、かつて日本も労賃が安いとき世界1位の生糸生…

帰国はしていたのですが・・・。

先週末には中国出張から帰国していたのですが、何やかやでバタバタしていて、書き込めませんでした。また来週から中国の土産話から再開します。

毛玉ができるわけ

前回は人類最初の繊維のお話をしました。今日は、羊毛・ウールの不思議についておしゃべりします。言うまでもなく秋冬衣料の王様ですよね。ヒツジさんが自身を寒さから守るために生やした体毛を、バリカンでものの数分で刈り取ってしまう光景をテレビで見た…

人類最初の繊維

先ほど、ある会議で中野醸造の中野社長さんに偶然お会いしました。お会いするなりお互いに「ブログ、頑張ってますねぇ」と言った返す刀で「ネタが尽きそうです」と・・・。脳みそを振り絞って過去の蓄積を小出しにしています。今日は、最古の繊維と言うか、…

絹糸誕生物語

ブログの名前を、油のことを語るので、「平安のアブラカタブラ」に変えました。ご興味ない方には呪文に近い文面とも言えますので。(>_先週に引き続き、絹糸のお話をします。絹糸の成分は、私たちの細胞を構成している同じ成分の「たんぱく質」でできています…

繭の不思議

昨日のクイズの答えは・・・、蚕種にもよるのですが、およそ1000m〜1500mです。あんな小さな虫がすごいでしょう?もうひとつ驚きなのは、最初から最後まで繋がっているということ!つまり、一度糸を吐きだしたら数日間、ずっと吐き続けるということです。私は…