太る地球を目撃
ロシアの隕石、度肝を抜かれましたね。ロシアでは交通事故でもめる
ことが多いので、車載カメラがたくさんとか・・・、思わぬグレート
ショットでしたね。
あんなにはっきりと映し出されたのは初めてでしょうね。ロシアの
人々がたくさん負傷されているのに不謹慎ですが、正しく地球が太っ
ているのを目の当たりにできました。地球は大気圏に突入する無数の
ちりや隕石で少しずつ重くなっています。でもそれを感じることは普
段では全くなく、このようなダイナミックな現象ではじめて理解がで
きますね。減量ファクターは人工衛星や月着陸船などですが、たぶん
微々たる量だと思います。
では、飽食時代である人間がバクバク食べて肥満していくと地球は重
くなるのでしょうか?そんなわけないですよね。食物連鎖でプラスマ
イナスゼロになります。人間もいずれ死ぬと灰と水と二酸化炭素にな
るわけで、それを植物が取り込み成長し、それを動物が喰らって、と
どのつまりは質量保存の法則で収支ゼロになります。うまくできてい
ますよね。
今年もよろしくお願いします
新年、明けましておめでとうございます。初出社は1月5日でしたが、
今日から2013年の本格始動です。今年もよろしくお願いいたします。
さて、年末年始の番組でお風呂の鏡の曇り止めとして、シャンプー後
の泡を鏡の上部に付けたら、スルスルーっと落下してたちまち鏡の曇
りがとれる裏技を紹介していました。番組でも若干説明していました
が、詳しく事象を説明すると次のようなことが起こっています。
まず、曇るのは水蒸気が冷たい鏡の上で微細な水の粒子の結露が原因。
半円状になった水の微粒子は光を乱反射させるので見えなく(曇
る)なります。つまり、鏡の表面は水の微粒子でボコボコの状態にな
っているのです。ここに、シャンプーの主剤:界面活性剤が入り込ん
でくると、水の表面張力を低下させ、水の微粒子が潰れて、それぞれ
が繋がって、一枚の水の面になります。この状態になると、光がほぼ
均一の反射をするようになるので、曇りが取れて女性はメイク落とし、
男性ならばひげが剃れるようになるわけです。
冬至でひとひねり
寒くなりましたねぇ。今日は柚子湯で暖まりましょう。
今日はお昼の時間が一番短い日、又は夜が一番長い日ですよね。ご存
知の通り、昼とは日の出から日の入りまでを指します。日の出は太
陽さんがちょこっと頭を出した瞬間で、日の入りはすっぽりと沈んだ
瞬間を言います。となると、少し昼の方が有利(という表現がいいの
かは微妙)です。春分秋分の時を考えると分かり易いのですが、地形
のことを除外(つるつるの地球を考える)すると、昼の時間と夜の時
間が同じには絶対にならないのです。すなわち、同じにするには日の
入りを太陽の先端が地平線(水平線)に触れた瞬間にするか、日の出
を太陽が地平線から全部出た瞬間しなければ平等ではありません。で
すから、春分秋分は昼夜の時間が同じと言いますが、必ず昼間の方が
長いのです。まあ、数分間の違いですから、それでどうなんだと目く
じらを立てることはなく、生活に全く問題なしですがね(^0^)
世界一周旅行の定義
ちょっと趣を変えて、
豪華客船による世界一周の旅がリタイヤした日本人やお金持ちになっ
た中国人に人気だと聞いていますが、そもそも世界一周とはどのよう
に定義されているのでしょうね。まさか世界各国くまなく回るわけに
も行かないでしょうし・・・。
そこで、世界一周を「地球の経線、緯線をすべて通る旅」とすると、
理論上の最短距離はおよそ何キロメートルになるでしょう。地球の直
径を12000kmとして計算してみてください。もちろん、実際は海があ
るので歩けませんし、山があるので上らなければなりませんが、ここ
はお見逃しいただいて、ツルンとした球面と仮定して、とんちを効か
せて理論値(近似値)を導いてみてください。
アクリル酸の事故
姫路で大きな化学工場爆発事故がありましたね。アクリル酸が入って
いたタンクだったようで、みなさんも報道等で既に詳しく知っておら
れることと思います。
このアクリル酸の分子内には比較的不安定な炭素の二重結合というの
があります。こんな形です→(C=C)この二重結合は刺激(高温や
触媒)を与えると切れてこんな形になります→(−C−C−)
どうですか?何か横の人(物質)と手を繋ぎたそうに見えませんか?
これが重合反応の始まりです。お隣と手を繋ぐと熱が出ます。発熱反
応です。そしてまた手を広げて重合します。次から次に反応が進む連
鎖反応(自己重合)に至ってしまい、手がつけられなくなります。姫
路の事故を分解するとこのような説明になります。
重合は身近なところにもあります。桐油やアマニ油は乾性油と言い、
塗料の原料になります。薄く刷毛塗りすると、空気中の酸素と反応し
て分子同士が繋がって樹脂化します。立派な重合反応です。漆器もそ
うです。漆を木工製品に塗っては乾かし塗っては乾かしを繰り返しま
す。化学的に言い換えれば塗っては重合させ塗っては重合させになり
ます。うまく自然の恵みを利用していますね。