アミノ酸系シャンプー・洗浄剤

人間を構成しているタンパク質、肌も髪の毛もタンパク質ですよね。

このタンパク質の構成単位はアミノ酸になります。20種類ほどのアミノ酸

がDNA遺伝子情報(設計図)に従って、合成され身体の組織になります。

アミノ酸を簡単に説明すると、分子の中に(+)と(−)の部分がある

変り種で、両性物質と言います。アミノ酸の一つであるグルタミン酸をお聞

きになったことはありませんか?グルタミン酸ナトリウムは料理に使う味の

素です。昆布から精製された旨み成分です。

このアミノ酸、分子中に両性があるわけですから、ちょうど両方の電荷

同じでゼロになる溶液のpHを等電点と言います。ここで、ちょっとテレビ

コマーシャルを思い出してください。花王のボディーソープ「ビオレ」、

      ♪ビオレママになろう〜弱酸性ビオレ

なぜ弱酸性を意識したコマーシャルを作るかと言いますと、人間の肌の

等電点が弱酸性だからなのです。等電点付近のpHで洗浄すれば、肌への

ダメージは最小、すなわち低刺激性になるという原理に基づいています。

このような両性物質の洗浄剤を両性界面活性剤といいます。まあ、この

低刺激性については一概に言えないところもあり、実際に弱アルカリの

石鹸(ベビー石鹸も)の方が肌にやさしいという報告もあります。

これで一応、界面活性剤の種類の話を終ります。来週は何にしましょうか?

そろそろブログ名の「アブラ」の話をしましょうかね。