表面張力と界面活性剤
界面活性剤を身近に感じていただくために、食品から話をさせていた
だきました。
今日は表面張力と界面界面活性剤です。有名な実験ですからご存知
の方も多いと思いますが、子どもさんの夏休みの理科実験の1つに
お父さんお母さん、やって見てください。
綺麗なガラスコップに水をこぼれそうになるまで注ぎます。横から
見ると水が盛り上がっています。これは水の表面張力が強いため
起こる現象です。蓮の上を転がる水が球になることを思い出して
ください。そもそも水はまーるくなる性質を持っています。詳しくは
述べませんが、これは表面の水の分子がご近所の水分子と強力に手
を結んでいる状態なのです。だから少しぐらいコップからあふれ出し
そうでも、盛り上がって耐えるのです。
さて、この盛り上がった水に1円玉を静かに浮かべてください。必ず
浮かびます。水の表面張力が1円玉の重量(1g)より強いことを
表しています。
次にこのコップの水に台所洗剤を数滴落としてください。数秒経つと
1円玉が沈みます。水の表面張力が低下したことを意味します。
具体的に言えば、水分子の間に「お邪魔します」と界面活性剤が
入り込んできて、水同士の結合を弱めたのです。
見えないですが、水の表面に界面活性剤の分子がやってきているの
です。砂糖とか塩、その他いろいろなもので試すと面白い結果がで
ますよ。