人類初の合成界面活性剤・誕生物語1
今日は眉唾な話を一席。
ご承知のように、太古の人類は狩猟によって生きてきました。ここか
らは私の作り話が混ざっていますので、ご容赦ください。
ある日、お父さんが久しぶりにイノシシをしとめて帰ってきました。
早速、皮をはぎ、肉は丸焼きにして、一族郎党みんなお腹いっぱい
食べて、眠くなってそのまま眠ってしまいました。
翌朝、お父さんが昨日食事の時に汚れた手を洗いに川に向かおうとし
ていた時、つまずいて囲炉裏の灰に手を突っ込んでしまいました。
灰はもう冷えていて事なきを得ましたが、お父さんは手がもっと
汚れてしまったと苦虫を潰していました。
ところが、川で手を洗うといつもと違います。昨日の油汚れがとて
もよく落ちて手がさっぱりしたのです。お父さんはこれは灰のせい
だと直感し、帰ってお母さんに事の始終を話し、囲炉裏の灰を今度は
剥ぎ取ったイノシシの皮に付けてごしごしこすって見ました。
そうしたら、泡が立って、いつもより柔らかい毛皮になり、お母さん
は大変喜んだということです。めでたしめでたし!
どこで、界面活性剤(洗剤)ができたかお解かりでしょうか?次回、
その成分も交えてお話させていただきます。