酵素の話2
ようやく涼しくなってきました。夏ばてが出ていませんか?真夏と同
じ格好で寝て、寝冷えなどしないようにご注意ください。
この夏は異常な暑さで、ビールや麦茶をがぶ飲みしてお腹を壊された
方も多いのではないでしょうか?水分補給(ビールは置いといて)も
大切ですが、取りすぎるとトイレの訪問回数が増えます。そもそも、
なぜお腹を壊してしまうのか?
消化液が薄まって食物を十分に消化できなくなることは、すぐに想像
できますよね。もうひとつ重要な作用があります。冷たいものを取り
すぎると、胃腸が冷えますよね。消化酵素は温度によってパワーが異
なります。体温(37℃前後)でよく働くようにできています。温度が
下がるとパワー(力価といいます)が落ちて消化不十分の状態で大腸
に移動することになります。ですから、夕食にビールたくさん飲んだ
時は、食後は熱いお茶で消化液の温度を上昇させることが重要です。
まあ、ぶっ倒れるまで飲んだら、この範疇ではおさまらない事は何度
も経験していますが・・・(>_<)
酵素のはなし
昨日、新人教育ではなした話材です。
酵素と聞けば、ほとんどの方が「消化酵素」を連想されると思います
。唾液にはアミラーゼという酵素が含まれていて、デンプンを糖に分
解します。ご飯をゆっくり噛んで食べるとやがて甘みがでてくること
で皆さんご承知です。油を分解するリパーゼ、タンパク質を分解する
プロテアーゼなどが各臓器から分泌されます。
そこで、酵素とはなんぞや?という疑問が生じます。簡単に言えば生
体内の「特殊工具」と考えてください。デンプンで説明します。デン
プンは「糖」という小さい単位が複雑な構造で連結したものです。そ
の連結部は特殊なねじで固定されています。この特殊ねじは加熱し
ても取れません。これがご飯を炊いた時に相当します。しかし、体温
しかない唾液に触れると、ねじが取れて「糖」に切れていきます。ア
ミラーゼはねじ山にぴったりと合ったドライバーのようなものなので
す。ですからタンパク質で考える場合、アミノ酸を連結している特殊
ねじはデンプンと異なった形(例えばドライバーの+と-の関係)な
ので、工具を換える必用があります。その工具名がプロテアーゼとい
うことになります。
長くなりますので、本日はここで打ち止め〜♪
ビールの大敵
こうも暑いと頭の中がビールのことばかりになり難儀をします。
早く帰って「グビグビ」といきたいものです。
脂っこいおつまみは、ビールに最適なのですが、泡にとっては消えて
しまうので、大敵です。もう1つ大敵をご存知でしょうか?意外だと
思われるかもしれませんが、それは扇風機です。
冷蔵庫で冷やしたビールをグラスに注ぎます。すると、グラスの周り
の空気も冷やされます。無風の状態なら、この冷えた空気層が断熱層
になって、ビールが温まるのを遅らせてくれます。しかし、近くに扇
風機があると、冷えた空気層を吹き飛ばし、暖気がまとわり付いて、
どんどんビールの温度が上昇し、ぬるいビールになってしまいます。
解決方法をお教えしましょう。扇風機の風が来る前に、飲み干せばOK
です。(^0^)
ビールビンの水滴を科学する
いやになるぐらい蒸し暑いですね。今日は今シーズン最高の湿度だっ
たかもしれません。こんな日は、キューと一杯、ビールですよね。未
成年の方はジュースでご辛抱を・・・。
今日は、ビールビンやグラスに付く水滴についてです。これがまた、
冷たさを視覚で感じられるので、いいんですよね。
でも、これを説明するにはちょっと科学が必要になります。これは飽
和蒸気量と深く関係している現象です。
ご承知のように、気温が高くなると空気に溶け込める水蒸気の量が多
くなります。この季節、湿度100%に近いですから、体温調節のため
にかいた汗が、蒸発できず、不快と感じます。
冷蔵庫から出したビールは5℃ぐらいに冷えています。食卓に持って
いくと、たちまち水滴が表面を覆います。ビールビンの表面の空気が
冷やされて、そこにあった水蒸気が溶けることができなくなって、液
体に変化してしまいます。これが視覚に訴えてよりおいしそうに見え
る秘密です。
今日は、同級生との暑気払いがありますので、早くしまって会場に移
動、水滴の観察をしてきます。
中国情勢2012
1年ぶりに中国に出向き、油の営業をしてきました。思ったとおり
と言うか、以上と言うか、ヨーロッパからの注文が半減、それに連れ
られて国内景気もいまひとつのようでした。国内の不景気はあの新幹
線落下事故からきているようです。あれで公共工事がピタッと止まっ
たそうです。日本でニュースを見ていたらすぐに埋めて、すぐに列車
を動かしていたので、何ともないかと思っていましたが、色々なとこ
ろに影響が出ていたようです。現在は解除され少しずつ公共工事が増
加しているらしいです。
昨今の為替で、私どもも苦労しています。商社手数料、関税等々を合
わせていくと、出荷価格の倍になっていました。日本向け高級シルク
に使用するといっても、その日本からの注文が激減していて、お得意
様各社で叱られましたが、以下の言葉の一点で切り抜けてきました。
「私に為替介入する手立てなどない」と・・・。