酵素のはなし
昨日、新人教育ではなした話材です。
酵素と聞けば、ほとんどの方が「消化酵素」を連想されると思います
。唾液にはアミラーゼという酵素が含まれていて、デンプンを糖に分
解します。ご飯をゆっくり噛んで食べるとやがて甘みがでてくること
で皆さんご承知です。油を分解するリパーゼ、タンパク質を分解する
プロテアーゼなどが各臓器から分泌されます。
そこで、酵素とはなんぞや?という疑問が生じます。簡単に言えば生
体内の「特殊工具」と考えてください。デンプンで説明します。デン
プンは「糖」という小さい単位が複雑な構造で連結したものです。そ
の連結部は特殊なねじで固定されています。この特殊ねじは加熱し
ても取れません。これがご飯を炊いた時に相当します。しかし、体温
しかない唾液に触れると、ねじが取れて「糖」に切れていきます。ア
ミラーゼはねじ山にぴったりと合ったドライバーのようなものなので
す。ですからタンパク質で考える場合、アミノ酸を連結している特殊
ねじはデンプンと異なった形(例えばドライバーの+と-の関係)な
ので、工具を換える必用があります。その工具名がプロテアーゼとい
うことになります。
長くなりますので、本日はここで打ち止め〜♪