繊維油剤とは?
ほんんどのみなさんが「どんな天ぷら油を絞っているの?」と思って
おられることでしょう。
当社の油でてんぷらをしたら間違いなく腹痛を起こします(>_<)
当社は80年近く一貫して繊維油剤を製造してきました。
みなさんはトヨタグループの創始者、豊田佐吉さんをご存知ですか?
手織り織機を見て、もっと効率的にできないかと考えて、自動織機
を開発した方です。
トヨタグループ提供のテレビ番組があったら注意して見てください。
番組の最後にグループの社名が明示されます、その最初かラストか
どちらかに「豊田自動織機製作所」という社名が現れます。
現在も繊維機械を作っていますが、稼ぎ頭でみなさんよくご存知の
ものとしてトヨタフォークリフトを作っています。でも社名を変え
るわけにはいけないのです。と友人が話していました。
話がそれました。織機の構造は引きそろえられた経(たて)糸に
緯(よこ)糸を打ち込むことにより織物が完成します。
昔は手織りでした。自動織機が登場して素早く織物ができるように
なったのですが、経糸と緯糸との摩擦で毛羽立ち、不良品も増える
ことになったのです。
ここで当社の出番。織り上げる前に糸に油を施しておけば摩擦が
軽減できてきれいな織物に仕上がります。付着した油は後の行程
で洗浄してしまいます。
現在では自動織機のスピードは格段に速くなり、最も早いもので
1500〜2000回/分で緯糸を打ち込みます。どんなに目を凝らしても
まったく見えません。
みなさんが着ておられる全ての衣料品を製造するさい、どこかの
行程でこの繊維油剤が使われているのです。正しく縁の下の力もち
といえます。
次回は繊維のあれこれについてお話しましょうかね。